ホーム | 日系社会ニュース | パラグァイ日本人移住70年誌=決定版、美麗に完成=小田日会連会長「いい出来です」

パラグァイ日本人移住70年誌=決定版、美麗に完成=小田日会連会長「いい出来です」

2007年7月27日付け

 昨年、盛大に入植七十周年を祝ったパラグアイ日系社会。パラグアイ日本人移住七十年誌『新たな日系社会の創造 一九三六―二〇〇六』が完成し、このほど、ブラジル国内でも販売を始めた。写真をふんだんに取り入れ、全てのページをカラー印刷。ハードカバーで約五百ページに及ぶ一冊だ。原稿の作成、デザイン、印刷と全過程を同国内で行った、一〇〇%パラグアイ産の記念誌に、小田俊春パラグアイ日本人会連合会会長は「一番いいできです。ぜひ多くの関係者に手にとってもらえたら」と、自信を持って完成の喜びを語った。
 同記念誌は全六部構成。第一部は七十周年記念祭、秋篠宮殿下御訪問、寄稿文からなり、第二部には、移住七十年の歴史を一年ずつまとめた。第三部では、日系社会九地区の発展の歴史を、各地区の航空写真とともに紹介している。
 第四部に「日系諸団体の活躍」を入れ、第五部では日系社会の現代的テーマを二十二章に整理し、論述。第六部に重要な統計資料を記載している。
 パラグアイ日系社会では同記念誌のために、五年前から資金を集め始め、四年前から原稿作成を進めてきた。
 「日系の一世と二世、パラグアイ社会が協力して作りました」と、合田義雄事務局長。「七十周年だからできた。これから先、日本語でこれだけのものはできないかもしれません」と、完成度に太鼓判を押す。
 二千冊出版し、千二百冊をパ国内の日系家族に配布し、百冊を贈呈にする。日本から二百冊分の注文を受けてすでに発送しており、残り五百冊をこれから販売していく予定だ。
 「増刷もできます」と合田さん。移住地の歴史に関する記述については、スペイン語でも紹介していく構想があると、うれしそうに話した。
 ニッケイ新聞社では、同誌三冊のみを六十ドルで販売している。申し込みは、社内編集部(11・3208・3977)まで。