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ブラジル剣道強化に=日本から田島誠教士八段

2007年7月28日付け

 二〇〇九年に第十四回世界剣道選手権大会がブラジルで行われるにあたり、ブラジル剣道連盟(児島修徳会長)は、ブラジル代表選手候補の強化練習のために、日本から田島誠教士八段を招聘している。田島氏は、今月二十三日に来伯、八月十三日の帰国前日まで、毎日強化練習を行う。「ブラジルの剣道は大きな可能性を持っている。ここで大会が行われるのだから、ぜひトップを目指してもらいたい」と、田島氏はブラジルの剣道界に期待を寄せた。
 世界剣道選手権大会は三年おきに実施されており、ブラジルでの開催は一九八二年の第五回以降、二回目。昨年十二月の台湾大会には、四十七の国と地域から選手、関係者ら約七百人が参加した。
 「去年の縁が始まりでしてね」と児島会長。二○○六年八月に、田島氏が滋賀県剣道友好交流使節団の一員として来伯したのち、児島会長と台湾で再会。剣道連盟から指導の依頼があり、今回の来伯につながった。費用は全て連盟が負担している。
 練習は、文協、佐賀県人会、ピラチニンガ体育館などと、リオデジャネイロでも予定。八月四日には、指導者と三段以上向けの講習会「剣道と人間形成」「剣道と指導法」が午前八時から行われる。
 「生涯剣道につながるような指導をしていきたい。大会を期に、ブラジルでの剣道の発展ができればいい」と田島氏は抱負を語っている。