6州新設案実現に前進=政府案、本会議に上程=最貧困州活性化に疑問残し
2007年7月31日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】北東部を含む五州を分割して新たに六州を誕生させる政府構想が上程されて、国会の議決による承認待ちの状態になっている。政府案は国会の憲法法務委員会で可決され、本会議の議決に上程された。
それによると、パラー州を三分し、新たにカラジャス州とタパジョス州を誕生させる。マット・グロッソ州では北部を独立させて北マット・グロッソ(マット・グロッソ・ド・ノルテ)州とする。バイア州では新たにリオ・サン・フランシスコ州が、マラニョン州ではマラニョン・ド・スル州が、ピアウイ州ではグルゲイア州がそれぞれ独立する。
これが承認されると、新たに一四四人の州議、四十八人の下議、十八人の上議の枠が増えることになる。現在ブラジルには二十六州と連邦直轄区(ブラジリア)があり、下議五一三人、上議八十一人の枠となっており、新しい州が誕生すると、枠が増設される法律となっている。ちなみにアメリカでは五〇州で下議四三五人、上議一〇〇人と定められ、州が分割されても増員とはならない。
州の分割は目新しいものではなく、政府の古い腹案となっている。政府としては、州政府により置き去りにされた形の辺地を独立させて地域発展化させるのが目的だとしているが、難問題が横たわっており、反対意見が多く陽の目を見なかった。
二〇〇五年にも国会に上程する動きがあったが断念している。この時は実態調査不足でデータや計画性が明記されなかったが、専門筋によると、今回の構想もその域を脱していないという。例えば小さな州でも年間一億一〇〇〇万レアルの財政支出となるが、今回独立する州は収入の保障がなく、連邦政府のかなりの肩入れが必要となる。これまでの政府の地方行政のやり方から見て、全面支援はおぼつかないと指摘している。
新しく州に昇格予定のグルゲイア州の人口一人当たりの平均月収は七一・九二レアル、サンフランシスコ州は七七・九三レアル、マラニョン・ド・スル州は八五・四八レアルで、国内で最低の貧困州となり、地域の活性化はあり得るのか、疑問視する向きが多い。