2007年8月4日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】サンパウロ市のメトロが二日、ストに突入したことで一二〇万人が足を奪われ、混乱した。利益配分を巡る労使間協定が妥結に至らなかったため、メトロ労組が無期限ストに突入したもの。
労働地裁がスト期間中のピーク時に最低八五%の運行を義務づけたが遵守されず、利用客はバスや電車を求めて移動、とんだ迷惑だと一様に怒りを表明していた。
なかでも、三号線(コリンチアンス―バラフンダ間)が全面停止したことで午後五時ごろ乗客五〇〇〇人がルース駅に電車を求めて殺到、警備の軍警と衝突した。制圧のために軍警がガス弾を発射したことで、多数の負傷者が出た。騒乱で失神する女性もいて病院に収容された。
一日平均一三〇万人が利用する一号線(ジャバクアラ―トゥクルビ間)は六〇%しか稼動せず、混乱に陥った。スト終結の見通しは立っていない。