2007年8月4日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙七月三十一日】サンパウロ州で八月一日からサンパウロ州限定の最低賃金が施行される。政府が設定した三八〇レアルの最賃を上回るもので、州条例では職種により四一〇レアル、四五〇レアル、四九〇レアルの三段階に設定した。この最賃は州および市公務員、年金受給者、連邦政府により最賃が設定されている私企業、労使間協定で給与額を設定している企業などは対象外となる。
四一〇レアルが適用されるのは家政婦、エレベーター係、モトボーイ(バイクによる宅配係)、商工業およびサービス部門の無資格従業員などとなっている。
四五〇レアル(国の最賃の一八・四%増)の該当者は、電話やテレマーケティングのオペレーター、洗濯業、理髪業、マニキュア係、土管配置業、給仕(ガルソン)、公共交通機関の料金徴収係、左官業など。
四九〇レアルの対象(国の最賃の二八・九%増)は保健衛生サービス業および商品売買のスーパーバイザーとなっている。
労働省によると、最も恩典に属するのが農畜産の従業員で、国が決めた最賃三八〇レアルの給与生活者が三六%を占めている。次いで商業一〇%、サービスが一一%、工業が五%となっている。
国内で州個別の最賃を採用したのはサンパウロ州が四番目で、リオデジャネイロ州では四〇四・〇二レアルから四八六・一三レアルまで六段階に設定されている。パラナ州では四六二レアルから四七五・二〇レアルまでの六段階、リオ・グランデ・ド・スル州では四三〇・二三レアルから四六八・二八レアルまでの四段階となっている。これにより、サンパウロ州の上限の四九〇レアルは国内で最高となっている。