2007年8月4日付け
在サンパウロ総領事館日系社会班の沖田豊穂領事がこのほど、パリの在フランス大使館に転勤することが決まり、後任の後藤猛領事(前レシフェ首席領事)とあいさつのため来社した。
自身がカナダへの移住者である同領事は、北米、フランス、アフリカ諸国での勤務を経て、〇五年三月にサンパウロへ着任。
初の中南米勤務となった二年三カ月を、「これだけ大きな日系社会のあるブラジルで働けて幸運でした」と振り返る。
在任中に携わった二度の在外選挙公館投票、中でも文協ビルで実施された今回の参院選投票について、文協や投票業務補助などに携わった関係者へ謝意を表した。来年の百周年についても「大きさではなく、日系社会の皆さんが精一杯やって百周年を迎えることが大事だと思う」とエールを送る。
「すっかりブラキチになりました。これからもブラジルとの関わりを持ち続けたい」と同領事。選挙や日系人大会の残務整理のため「直接行くことはできませんが、新聞紙上を借りて、お世話になった地方の方たちにお礼を言いたい」と話した。今月中旬に離伯する予定。
新しく着任した後藤領事(大阪府出身)は現在五十五歳。八一年から五年間、副領事として在任して以来、二度目のサンパウロ勤務となる。マナウス、レシフェの総領事館をあわせ、ブラジル勤務は計十二年間。
先月三十一日に着聖、一日には日系三団体を訪れた。一世会長が主体だった前回勤務から「世代交代が進んでいるという印象を受けた」と感想を語る。来年に控えた移民百周年、日伯交流年については、「現在、日系社会の皆さんが成功に向けて一生懸命やっているところ。できるだけ手伝えれば」と抱負を語った。