2007年8月7日付け
永岡桂子農林水産大臣政務官(衆議院議員、比例区北関東)ら一行が七月三十一日からブラジルを訪問し、バイオエタノール生産現場の視察や日系団体との意見交換を行った。二日、帰国を前に会見した永岡議員は、今年十一月に日本の技術者がブラジル産牛肉の検査のために来伯することをブラジル政府側に伝えたことを明らかにした。
永岡議員は七月三十一日に着聖。同日、先没者慰霊碑、日本館、サンパウロ日本移民史料館を訪れ、夜には茨城県人会主催の歓迎会に出席した。
翌一日にはブラジリアでマルコス・モンテス農業委員会委員長(下議)など五連邦議員、農務省のシラス・ブラジレイロ次官と意見交換。翌日はサンパウロ州でコザン社のバイオエタノール工場や味の素のリメイラ工場を見学後、サンパウロ市で日系五団体との交流を行なった。
今回の訪伯について同議員は、バイオエネルギー分野で先進的なブラジルを「実際に視察することが目的」と話した。関係者との意見交換については「何かあったときには、日本、ブラジル間で協力できるような体制を築いておくということで落ち着いた」と話し、技術提携やインフラ整備への日本からの協力についての具体的な話はなかったとした。
伯産牛肉の検査のため専門家を派遣することについては、「ブラジルの取り組みを調査、検証するため」と説明。両国間の牛肉取引が進展したのかとの問いには「以前からあったブラジル政府からの要請に応えたというところです」と答えるにとどまった。