2007年8月8日付け
サンパウロ州アグードス市で小農展示会が催される。ボトゥカトゥ州立大学農学部は、わずかな面積で利益を上げるモデル農場の見本を出展した。季節毎に牧草栽培やかんがい、牧草出荷、メタンガスの回収、バイオディーゼル生産、環境対策の実態などを実地指導する。
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二年間不況に泣いた棉作農家が、プルマ綿に賭けている。反当たり収穫量が多いので魅力という。作付けは昨年比二七・二%増、主にマット、グロッソ州とバイーア州の栽培が多い。
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スターバックは、カートで道行く人にコーヒーを売ったのが始まりであった。それが世界へ一万支店を出した秘訣は、消費者が常に従来の商品にプラス・アルファーを求めていることをつかむことだという。
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二〇〇七年上半期のブロイラー用雛は、二五億匹を販売し、過去最高となった。この数字は、アジアや欧州で起きた鳥インフルエンザ不況を克服したとみられる。
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世界恐慌の有無説で、両論が拮抗している。グロバリゼーションの仕上げとして金融再編は恐慌を呼ぶが前者、人類は賢くなり同じ過ちを繰り返さないが後者。GDP三倍の債務を抱える日本が懸念され、GDPの半分に債務を押さえたブラジルは、まだマシらしい。