2007年8月10日付け
ブラジルにいる親戚を探してほしい――。サンパウロ市在住の谷本米子さん(77)が先月、友人とともに本紙編集部を訪れた。
探しているのは、一九六一年三月のぶらじる丸で渡伯した、建部隆政さん。谷本さんの祖父の兄弟の孫にあたる。
建部さんを探して欲しいと最初に依頼したのは、隆政さんの兄の夫人。同夫妻は、山口県周南市の徳山駅で隆政さん夫妻を見送った。「サントスにある藤田農場へ行く」と言っていたが、その後、一切連絡を取ることはできなかったという。
ブラジルに無事到着したのかどうかも分からない、というような内容の手紙を受け取った谷本さんが山口県人会に問い合わせてみると、六一年三月二日に神戸港を出港したという記録が残っていることが分かった。しかし、県人会には所属していないため現在の状況は分からない。
建部隆政さんが現在健在なら八十六歳。夫人の美智江さんは八十三歳。夫妻には二人の娘がいるという。
谷本さんは「見つからなくても仕方ない、でも会えることのなら会ってみたい」と希望を抱いている。
心当たりのある方は谷本さんの娘、美智子さんまで連絡を。電話番号は11・5589・5746。