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博物館で古代紙幣紛失=プロ犯罪者の計画的犯行?=サンパウロ市

2007年8月11日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】サンパウロ市イピランガ区の独立の丘に位置する通称イピランガ博物館こと、パウリスタ博物館で古代紙幣が紛失していることが明らかになった。
 紛失したのは九〇〇枚の紙幣とコインで、ブラジル古代のものとノトゲルド紙幣で(第二次大戦中にドイツとオーストリアでつかわれた限定紙幣)。博物館では六日に紛失に気がつき、九日に被害届を出した。
 警察によると、紙幣を保存している部屋と棚に鍵がかかっていたことから、この種の専門犯罪者の計画的犯行で、内部に共犯者がいる疑いも濃厚とみている。
 博物館では被害額を調査中だが、中には一枚一万ドルの価値のものもある。ブラジル国内ではあまり評価されていないことから国外に持ち去られ、とくにヨーロッパのコレクターに売られるとみられている。