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日本人の心の歌――=「一日中楽しんで」=日本の歌56曲を披露

2007年8月11日付け

 チャリティーショー「日本人の心の歌~海を渡って大地に響く~」(日本人の心の歌実行委員会、ニッケイ新聞共催)が十九日午前十時から文協で開催される。このほど、当日歌われる五十六曲と歌手が決定し、関係者が来社した。
 七回目をむかえた今年は、ブラジル日本移民百周年前夜祭として実施。ニッケイ新聞の読者が選んだ曲などを日系の歌手が歌う同コンサート。今年は読者が選んだ二十五曲を含む五十六曲が歌われる。
 注目はなんといっても今年のテーマに基づいた沖縄の歌の「ちんさぐの花」「安里屋ユンタ」「涙そうそう」。前二曲には沖縄の伝統楽器三線の演奏が行なわれる。
 サンパウロ市在住の富永祥正さん(93)は、今年一番人気だった「荒城の月」(歌・阿部洋子)に合わせて踊りを披露。
 宮井八州男さんが歌う「娘よ」では、花嫁衣裳を着た人が登場し、歌とともに嫁入り前の小劇を行なう。その後、石川諭さんが嫁入りした娘を思う「お立ち酒」を熱唱する。
 ABRAC(日本歌謡ブラジル協会)主催の第二十二回全伯カラオケ大会で優勝した平田信弘さんが「柔(やわら)」を、一昨年のミス七夕の小野千恵美さんも「無法松の一生」を披露する。
 軍歌では、「麦と兵隊」「戦友」「露学の歌」「暁に祈る」「異国の丘」などを軍服に身を包んだ歌い手が熱唱。
 昼休みには丹下セツ子さんや花柳龍千多さんらによる沖縄郷土舞踊や日本舞踊なども行なわれる予定だ。
 当日はまた、アメリカ同時多発テロで父親を亡くした少女が追悼式で朗読した詩をもとに日本で発表された曲「千の風になって」も歌われる。
 今回映像の撮影や保存、舞台演劇などはアステル・ド・ブラジル(篠崎勝利社長)が務める。
 当日出演する歌手の阿部洋子さんほか、道みどりさん、井川悦子さん、前田まりこさんなど、主催関係者、歌い手の皆さんが案内のために来社。「今年は一日中楽しめるようにしています。ぜひ多くの人に来てほしい」と来場を呼び掛けた。
 入場券等に関する問い合わせはニッケイ新聞(11・3208・3977)まで。