2007年8月11日付け
【共同】新日本製鉄は九日、グループ会社でブラジル鉄鋼大手ウジミナスが、ブラジルの製鉄所に鉄鉱石から鉄鋼製品を生産する高炉を新設し、新たな製鉄所も建設するなどの大型投資を発表した。総投資額は計約一兆円に達する。現地の日系自動車メーカーや、石油などのエネルギー開発向けの鋼材供給を強化する。
米国などへの輸出の拡大や、新日鉄への相手先ブランドによる生産(OEM)も視野に入れており、世界最大手のアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)に対抗する狙いもある。
ウジミナスはイパチンガ製鉄所に、炉内容積が五千立方メートル級の高炉を二〇一一年までに新設。完成後は米州大陸で最大となる見込みだ。
新たに建設する製鉄所は、イパチンガも含めたウジミナスの二製鉄所のうち、いずれかの隣接地が有力候補。これに約三千二百億円を投資するが、完成時期は未定。