2007年8月11日付け
「来年ブラジルに日本人が移住して百年だと知っていますか」―。先日まで日本に帰国していたさいに、地元静岡の知り合いにこう質問をよくしたのだが、ほとんどが驚いた様子で「知らないです」との反応だった。
記者の同年代となる二十代をはじめ、老移民と同世代になる年配の人たちも、それはあまり変わらなかった。
尋ねた対象が限られていたのは事実だが、百周年を知っていたのは地元の国際交流課の職員と、親戚がブラジルに移住したという年配の男性ぐらいだったことには、やはりとは思ってもがっかりしてしまったものだ。
百周年は来年に迫ったが、その節目の年に対して両国の間には〃温度差〃がある。松尾治祭典実行委員長が近いうちに訪日し、多くの県庁でPR活動をするとのこと。それにも期待して、少しでも両国にあるギャップを埋めたい。(泰)