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交通状況に否定的評価=サンパウロ市民=地下鉄バス改善に期待

2007年8月14日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十三日】サンパウロ市民の七割が交通状況を否定的に評価し、八割が都心部車両乗り入れ規制(ロジージオ)に賛成―。調査会社ダッタフォーリャが市民一〇九一人を対象に九日に実施した調査が明らかにした。
 市内の交通状況について、「悪い・最悪」と答えた人は七一%に上り、「普通」の二〇%、「良い・最高」の八%を圧倒した。公共交通機関の評価は、「悪い・最悪」五一%、「普通」二六%、「良い・最高」二二%で、「悪い・最悪」はピッタ市政の二〇〇〇年二月に記録した四四%を上回り、過去最高となった。ロジージオの賛否については、賛成八〇%、反対一五%、「関心がない」が四%だった。
 交通状況の改善策を尋ねたところ、地下鉄路線の拡大(三三%)を求める人が最も多く、バス路線の拡大(二一%)、バス専用路線の増設(一六%)、バス車両の改善(一六%)と、公共交通機関の拡充が回答の八六%を占めた。ロジージオの強化(週一回から二回へ)は九%に留まった。
 調査が実施された九日は地下鉄が二日間ストを実施してから一週間も経たず、同市東部の一部バス路線がスト入りした後だったこともあり、公共交通機関への批判と改善への期待が高まったとみられる。マルタ市政の〇二年二月に公共交通機関への評価が悪い(二八%)が良い(三二%)を初めて上回って以来、交通問題の解決策として公共交通機関がクローズアップされたとダッタフォーリャは分析している。