2007年8月14日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】黒人居住地(キロンボ)の所有権を巡り、土地係争が広がっている。一九八八年に奴隷解放と同時にキロンボの権利が法的に保障され、その年に五五集団、一九九五年には五〇〇集団が申請した。
二〇〇三年にルーラ政権が誕生した時点でさらに所有権が確立されたことで三五二四集団が名乗りを上げ、一一七〇集団が認証された。これを機に黒人団体によると、認証申請は五五〇〇集団に上るとみられている。
これが認証されるとキロンボの所有地は全国で二五〇〇万ヘクタールとなり、サンパウロ州(二四八〇ヘクタール)とほぼ同等の広さとなる。これにより合法的に土地を所有した個人や企業との間であつれきが生じ、係争問題に発展している。