2007年8月16日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】ブラジル経済の好調を反映して今年上半期に株式会社の純益が増加し、資産当りの利益率が過去最高レベルに達している。サンパウロ市証券取引所(Bovespa)に上場している一四七社を調査した金融情報会社エコノマチカによると、今年上半期の実質純益(インフレを除く)総額は二一五億レアルと、前年同期比で三七・三%増加した。
平均的な結果を出すために、ペトロブラス、エレトロブラス、ヴァレ・ド・リオ・ドーセは調査対象から除外されている。ペトロブラスの今年上半期の純益は一〇九億レアル、エレトロブラスが八二八〇億レアル、ヴァレ・ド・リオ・ドーセは一〇九億レアルだった。
また、一四七社の純売上げは昨年上半期の一七二一億レアルから今年は一九四六億レアルへと一三・一%増加する一方、負債は一四四三億レアルから一五二三レアルへと増加率は五・六一%に留まった。負債当り利益率は一九・九%から二三・八%へ、資産当りの利益率は一六・二%から一八・三%へと上昇した。
部門別の純益増加率(前年同期比)は、石油化学(二三二・二%)、ソフトウエア(一二一・四%)、電気電子(一一三・九%)が目立ち、十六部門中、マイナスは繊維(二一・〇%)と運輸(七・三%)の二部門だけだった。
純益は輸出部門が長年リードしてきたが、今回の結果は所得とクレジット増加を背景とした国内消費市場の過熱によるところが大きいとアナリストらは分析している。