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静岡県人会ことし50周年=知事、29年ぶり訪伯

2007年8月16日付け

 ブラジル静岡県人会(鈴木静馬会長)が今年創立五十周年を迎えるにあたり、母県から三つの訪伯団が十七日、着聖する。
 着聖するのは静岡県知事訪問団(団長・石川嘉延県知事)、掛川市訪問団(団長・戸塚進也市長)、「ふじのくにブラジル訪問団」からの約四十人。県知事の訪伯は二十九年ぶり。佐野康輔県議会議長夫妻や鈴木望磐田市市長、太田順一菊川市市長らも同行する。掛川市市長の訪伯は初めて。
 各訪伯団は十九日に同県人会会館で開催される記念式典に参加する。翌二十日には現・掛川市出身で、通訳五人組の一人、平野運平の墓参りに訪れる。県知事訪問団は二十二日にブラジリアを訪問、ブラジル連邦貯蓄銀行頭取との会談などをおこない、二十三日に同県の関連企業を視察したあと帰国する。
【静岡新聞】石川嘉延知事を団長とする県ブラジル訪問団は十六日夕、ブラジル静岡県人会の創立五十周年記念式典などに出席するため、成田空港からブラジル・サンパウロ市に向けて出発する。本県関係などの移民の労をねぎらうとともに、経済成長が著しい同国との新時代の国際関係構築に向けてブラジル政府機関、経済界の要人らと会談する。
 五十周年の節目を契機に、日伯両国の友好関係を再確認し、関係者と意見交換する。現地時間の十七日に到着後、サンパウロ州知事などを表敬し、十九日午前にブラジル県人会館で開かれる記念式典に出席する。
 訪問団には在日ブラジル人が多い磐田、菊川両市の市長など行政関係者のほか、松浦康男県商工会議所連合会会長ら経済界の代表も加わり、経済連携も深める。二十二日からは同銀頭取、教育大臣らとの会談や、現地の県内関連企業の視察などを行い、二十五日に帰国する。
 県によると、ブラジル在住の本県関係者は約五千人。来年は日本人移住百周年にあたる「日伯交流年」を迎え、両国で多彩な交流行事が予定されている。