2007年8月17日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十六日】国内の小売販売が今年上半期に前年同期比九・九%増加し、ブラジル地理統計院(IBGE)が二〇〇一年に統計を取り始めて以降、過去最高の伸び率を記録した。
〇一年上半期から〇三年下半期まで減少が続いていた小売販売は、〇四年上半期に九・三%、下半期に九・二%と高い伸び率を示し、その後四%から六%台で推移していた。季節要因を除いて比較すると、今年一月から六月までの各月で販売が前年を上回った。
IBGEのエコノミストのペレイラ氏は、金利低下、ローン期間の長期化、雇用と所得の増加、インフレの抑制といった好条件が小売販売を押し上げたと分析している。ドル安も輸入品価格の低下に貢献したという。
部門別の伸び率では、個人・家庭用品の二四・五%が最も大きく、自動車・自動車部品(二二・八%)、事務・情報通信(二二・三%)、家具・家庭用電気製品(一六・五%)と続いた。
小売販売は今年初めに年六・五%の成長と予想されていただけに、今回の結果は関係者を驚かせている。現在、今年の販売は九%増に達するとみられている。全国商業連合(CNC)のフレイタス氏は、下半期に小売販売にブレーキを掛ける要因としては、世界同時株安の影響を除いて他にはないと話している。