2007年8月18日付け
先月三十日にコロニア最高齢の浅見重平さんが老衰のため百八歳で亡くなった。息子の亮さんによれば、重平さんは苦しむことなく眠ったように息を引き取ったそうだ。
重平さんは亡くなる一カ月前ほどからサンパウロ市の日系の病院に入院していた。食事は管でとっていたそうだが、最後は住み慣れたサンパウロ市アクリマソン地区の自宅にもどって療養していたという。
重平さんといえば、毎朝の大相撲のテレビ観戦にくわえ、日記を八十年間続けた。お経も毎日欠かさず読みつづけた。性格も穏やかで、めったに怒ることなく、食事も腹八分を心がけたそうだ。
重平さんの人生のモットーは「一生は一日の積み重ね」。毎日こつこつとまじめに生きることを心がけた百八歳の大先輩が語った言葉には説得力がある。記者をふくめて、健康で長生きしたい人には大事なメッセージのようにおもう。(泰)