2007年8月22日付け
ペルーで十五日午後に起きた地震で被害の大きかったイカ市在住の山野隆さん(87、二世)が死亡していたことがニッケイ新聞の取材で分かった。ペルー日系人協会によれば、山野さんはイカ日系人協会の会長を務めていた。
在ペルー日本国大使館の情報によると、山野さんは二重国籍者で両親は熊本県出身。
同日系人協会と日系婦人会は一七日、緊急会議を開き、救援物資を募集、被災地への輸送を決定した。
赤嶺貴子同婦人会会長によれば、二十一日現在、「かなり大量」の食料品、水、衣料、毛布が日秘会館に集められており、二十二日には第一陣の輸送を開始する予定だという。
しかし、地震の影響で幹線道路が一部寸断されるなどしており、同協会では調査に追われている。
同婦人会は、この冬にも国内高地の厳寒対策のため、三トンの衣料などを送るなど、救援活動に積極的に活動している。
同国の日刊邦字紙ペルー新報は停電のため、一日欠配したが、編集部を急遽二日間移転、災害報道を中心にした紙面作りを行なっているという。
日本語編集部の親川義一部員(70、二世)はニッケイ新聞の取材に答え、「日系関係の企業、協会、カニエテにある慈恩寺の被害は聞いていない」と答えた。