2007年8月22日付け
麻生外務大臣が来聖した。現職外相の訪問ということになると、お付きの数といい、さすがに他の議員来伯とは違うものがある。
現職では九年ぶりの来伯。国会議員就任以前にブラジル滞在経験のある大臣ということでも、前回の小渕外相以来ではないか。
「日系人は宝」「善意の含み資産」と折に触れて発言する大臣。外相によるこうした発言も近年なかったことだ。
大臣はブラジルに従兄弟がいるという。発言の背景には、再活性化する日伯関係だけでなく、自らの体験に基づく個人的な思いも含まれているように感じた。
帰国後の内閣改造では自民党幹事長への就任が確実視されている。仮に現実となった場合、麻生外相在任時にブラジル、中南米とそこに住む日系人へ向けられた視線は、そのまま次へ引き継がれていくだろうか。(ま)