2007年8月23日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】ボリビア空軍は二十日、サンタクルス市近郊でパラグアイ籍のセスナ双発機を撃墜した。空軍当局の発表によると、セスナ機は一二〇キロのコカインを積んでパラグアイに飛び立とうとしたところを麻薬取締部隊に撃墜された。
操縦士は機が炎上したことで即死した。当局では身許の確認を急いでいるが、パラグアイに潜伏している麻薬組織のブラジル人とみている。副操縦士もブラジル人で、全身七五%の火傷で病院に収容された。
同機はサンタクルス市近郊の農場の滑走路で麻薬を積み込んでいる所を当局に発見された。銃撃戦の後、同機が離陸したため撃墜された。同国で領空侵犯機に対する撃墜が二十年前に認められて以来、初めての例となった。麻薬はパラグアイに空路運ばれ、そこから陸路でブラジルやウルグアイへ搬送されるルートが使用される。