2007年8月24日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十三日】サンパウロ市証券取引所(Bovespa)の平均株価指数は二十二日、三・八七%上昇し、五万一七四四ポイントで取引を終えた。
この上げ幅は今年に入り三月六日に次いで二番目に大幅なもの。十七日に株価の反発が始まってから営業日四日間で累積七・七%の上昇となった。しかし、今回の金融不安が始まった先月二十四日以降では、累積一〇・八%の低下となっている。
取引額は五二億七〇〇〇万レアルと、今年平均を二三%も上回った。主要銘柄のペトロブラス(PN)は五・五六%、ヴァレ・ド・リオ・ドーセ(PNA)は五・四七%急騰した。
ドル相場の終値は一・一八%下落の一ドル二・〇一三レアル、一時は二・〇〇四レアルにまで下落した。カントリーリスクは三・二三%低下し、二一〇ポイントを記録した。
株価回復が続いているとはいえ、金融関係者らは今回の金融不安が完全に払拭されたとは言えないと警戒感を緩めていない。二十二日に来伯した国際通貨基金(IMF)のクルーガー元専務理事は、実体経済への影響は確認されていないとしながら、金融不安が終息したと判断するのは時期尚早で、問題がどこまで拡大するのか誰もわからない、今後数週間先行きを見守る必要があると述べた。
また、昨年ノーベル経済学賞を受賞したフェルプス氏も、今後数カ月以内に現在の金融問題の九割は解決され、損失はクレジット部門に限られるが、投資環境は金融不安発生前から半歩後退したものとなり、株価が今年最高値のレベルに回復するまでには時間がかかるとフォーリャ紙のインタビューに答えた。