ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 若者にアルコール飲料浸透=3人に1人は飲み過ぎ

若者にアルコール飲料浸透=3人に1人は飲み過ぎ

2007年8月25日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】ブラジル国内の十四歳から十七歳までの若者の三分の一が酒を飲み、そのグループの一六%が飲み過ぎ、つまり国際機関が定めている許容量の一日五杯以上を摂取している。さらに二一%の若者が前年に飲み過ぎを経験しており、年々アルコール飲料が若者の間に浸透していることが明らかになった。
 女子の場合は一一%と低いものの、この年代としては懸念材料と指摘されている。サンパウロ連邦大学の研究グループと麻薬撲滅機関が初めてとなる調査結果を発表したもので、若者の飲酒量が多いほかに、飲み始めの年齢が年々早まり、さらにその浸透の速さを指摘している。
 この年代の飲み初めの平均は十三・九歳となっているが、十八歳から二十四歳の年代での飲み初めが平均十五・三歳となっていることから驚く数字ではない。しかし、サンパウロ連邦大学では早い時期からの飲酒でアルコール依存症つまりアル中に陥る可能性があることから、今月五〇〇〇人の教師や保健所職員を対象に講習会を開き青少年への指導に当てている、年内には二万人の指導員を育成したいとしている。
 調査は二〇〇五年から二〇〇六年にかけ全国数百カ所の都市で、一般も対象に行われた。それによると、飲まないとしたのが四八%で、飲み過ぎたことがないが二四%で、飲み過ぎたことがあるとしたのが二八%に達した。これにより三五〇〇万人が飲み過ぎ人口だった。
 飲み過ぎは男性が四〇%、女性が一八%だった。ほどほどに飲むが男性二五%、女性二三%、飲まないが男性三五%、女性五九%だった。地域別で飲み過ぎは南部が三六%でトップで、以下順に北東部(三〇%)、中西部(二七%)、南東部(二六%)となっている。
 アルコール飲料をたしなむ人の四五%が、酒が原因で何らかの問題を生じたとしている、これが十八歳から二十四歳の年代だと五三%に達した。