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一週間で9・14%上昇=ボベスパ=米経済指標に好感

2007年8月28日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十五日、二十七日】サンパウロ市証券取引所(Bovespa)の株価指数は二十四日、前日比二・二二%上昇の五万二九九七ポイントで取引を終えた。今週に入ってからは九・一四%の上昇となり、一週間の上昇率としては二〇〇二年十月以来高いものとなった。同指数を構成する六〇銘柄のうち五五銘柄が今週累積で上昇を記録した。
 二十四日のドル相場は一ドル一・九四四レアルで取引を終了し、今週に入り四・〇九%の低下。カントリーリスクは二〇〇ポイントで、同三・八%の低下だった。
 米商務省の発表した七月の不動産部門の販売額が、多くのアナリストが減少を予想する中、前月比二・八%増加したこと、また、七月の耐久消費財の受注数が前月比五・九%増加したことを受け、投資家の間で楽観ムードが広がった。
 同株価指数は、米国住宅ローン焦げ付き問題に端を発した金融不安により、七月二十三日の五万八〇三六ポイントから大きく下げ、八月十六日には四万八〇一五ポイントにまで落ち込んでいた。十七日からは六営業日連続で上昇を続けたが、それでも二十四日のレベルは先月二十三日と比べ、八・六八%の低下となっている。
 米国の金融機関、モーガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルの算出するMSCIインデックスによると、ブラジルの指数は先月二十三日から一カ月の間にマイナス一七・三〇%と、トルコ(同二〇・三七%)に次ぐ大幅な低下率を示している。新興国平均は一〇・九九%、米国は五・一六%、中国は二・二四%の低下にとどまっている。
 ジェトーリオ・ヴァルガス財団金融研究センターのエイド所長によると、伯株式市場は流動性が高く、他の新興国と比べ金融危機発生の際に下落が激しいが、回復もまた速いという。サンパウロ市証券取引所では、外国人投資家の取引が全体の三四・四%とトップを占めている。