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民間航空庁理事が辞任=国防相の意図くみ取る?

2007年8月28日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】民間航空庁のデニーゼ・アブレウ理事が二十四日、辞表を提出した。一連の航空問題CPI(議会調査委員会)の調査の対象になり、さらにはコンゴーニャス空港の滑走路使用許可を連邦地裁から得るため提出した技術書類に法的根拠がなかったことで、ジョビン国防相の命令で内部調査が行われていた矢先だった。
 辞表は「一身上の都合」となっているものの、こうした圧力に屈したとみられている。同庁理事の更迭は国防相の意図するところであり、理事ナンバーワンの辞職で第一の目的を果たした。
 今後は同庁長官やほかの理事を追い詰めて辞任に持ち込むものとみられている。その上で国防相の息のかかった理事陣で固める意向とされている。同相の狙いは航空各社との「ゆ着」を断ち切ることにあると伝えられている。