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話題の「知らな過ぎた男」=トラブル解決は専門家任せ

2007年8月29日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】ヒッチコックの「知り過ぎた男」ならぬ「知らな過ぎた男」ルーラ大統領が、マスコミをエリート闇打ち集団の共犯者と呼んだことで話題になっている。大統領は新語つくりではギネス級だが、相手の本音を見抜くのが遅いのが玉にキズだ。
 大統領がドジなのは、ヴァレリオ経由の裏金疑惑、党の第二会計の存在、管理人の口座不法開示、野党攻撃の怪文書購入、実兄のロビー活動などで見せた体たらくだ。ブラジル的というべきか、何が起きても知らなかったの連発。航空惨事では、トンチンカンな談話発表をした。
 これまで大統領選を五回戦ったが、航空問題が議題になったことはなかったという。大統領職を丸四年務めたのだから、何がブラジル最大のネックか国民に説明するべきだ。自覚症状がないから、遊び回るガン患者のようである。
 航空トラブルは二〇〇三年、ヴェイガス元国防相が文書でシステム病であると警告した。しかし、採られた対策は喉元過ぎて熱さを忘れるものばかりで、真剣に取り組む姿勢はなかった。民間航空庁(Anac)が機能しないから、第二Anac案が浮上した。
 犬は飼い主が多いとエサをやらないから飢えて死ぬと諌めた。政府機関はタイヤが車軸から外れ、責任のなすり合いをしている。大統領が直接問題に取り組んで解決して欲しいと、国民はルーラ大統領を再選したのではないか。
 大統領は専門家を雇って問題解決に当たらせる。だからトラブルは、大統領の知ったことではないと思っているらしい。大統領は、選挙を勝つための顔に過ぎない。政府にとって何が最も重要か。それは問題解決ではない。次の地方選挙に勝つことである。

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