ホーム | 日系社会ニュース | マリンガへ研修旅行=OB会員、満ち足りた交流

マリンガへ研修旅行=OB会員、満ち足りた交流

2007年8月29日付け

 JICA日本語教師本邦研修OB会(宮崎高子会長)は、交流研修旅行を去る七月十一日から十五日にかけて、マリンガとイグアスー国立公園で行った。マリンガでは現地の日本語教師との意見交換や、講演会、日本人会との交流を深めた。
 研修旅行には、三十七人が参加。マリンガに着くと文協役員らの出迎えを受けた。講演では、マリンガで日本庭園の造成に携わっている川下愰さんが活動の現状を紹介し、プロミッソンで上塚修平とともに時を過ごした安永忠邦さんが、自身の家族や初期移民、日本語教育について話した。
 宮崎さんは「(忠邦)先生の話から、勝ち組がいたという当時のことがよく納得できました。それだけ、日本を愛し、それに価値をおいて生きていたことをヒシヒシと感じました」。講演では二世の教師が涙を流す姿もあったという。
 午後からは、安永修道同文協会長の案内で市内見学し、夜には巡回公演中だった森敏恵さんのコンサートを鑑賞した。
 現地教師での座談会では、互いの悩みや今後の見通しについてが話し合われた。中田みちよ日伯文化連盟上級講座講師は、二世に向け、「教師としてだけでなく、ブラジル人としてのプライドも持って、ブラジルの歴史、文化を知っていてほしい」と意見を述べた。
 その後、一行はイグアスーの滝を廻って、帰聖。参加者の増渕スミ子さんは「マリンガの方たちには一日中、誠心誠意尽くしてもらった。今までにないすばらしい旅行になった」と感想を話した。