2007年8月31日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】軍政時代の政治犯の取り扱いや失そうなどを批判、追及した本の出版記念会が二十九日、プラナルト宮で開かれ、ルーラ大統領や主要閣僚、上院議長などが出席した。
本は軍政時代の暗殺や失そうを解明する運動を展開している特別グループが出版したもので、ルーラ大統領もこの運動に賛同し、出版を協賛した。しかし、軍部の独裁政権を批判する箇所が大半を占めていることから、軍部の反発が強く、出版記念会には軍部の要職は一人も姿を見せなかった。
ジョビン国防相は、軍部内には出版に対する不穏な動きはないと報告している。軍部内の一部ではメンサロン(PT不正資金スキャンダル)から国民の目をそらすために出版を仕組んだとの批判も出ている。