ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
伯製武器、闇市場へ=ベネズエラから東チモールまで
2007年9月1日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙八月二十九日】ブラジル製の武器が世界各地で発生する内紛、人民殺害などの原因となっている。その無責任な輸出がベネズエラやコロンビアの武装グループに行き渡り、アルジェリア、ケニア、フィリピン果てはインドネシアにまで渡っている。国際監視グループが警戒を発したもので、ブラジル製はイラン製よりも不透明な輸出ルートをたどっていると指摘している。
世界の武器市場は五〇億ドルといわれ、アメリカ、イタリア、ドイツが大手輸出国となっている。ブラジルの二〇〇四年の輸出は一億一二〇〇万ドルとされているが、闇市場といわれる一〇億ドルに占める割合が多いと目されている。
ベネズエラのカラカスは南米でも武装闘争が最も多いとされているが、ブラジルは〇二年に同国向けに一八〇万ドルの武器を輸出し、韓国に次ぐ供給国となっている。
このほか、〇二年から〇四年にアルジェリア向けに八六〇万ドル、同時期にインドネシアに一一五〇万ドルとなっている。東チモールに平和軍を派遣しながら、裏で武器を売りつける行為に出ていると批判されている。さらにパキスタンに二三〇万ドル、フィリピンに一三〇万ドル、イスラエルに四〇万ドルの商談をしている。