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強制撤去が議論の的=環境保全か人権保護か=サンパウロ市
2007年9月1日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙八月三十日】サンパウロ市南部グアラピランガ湖地域で二十九日、九七軒の住宅が強制撤去の実力行使にあったことで、議論の的となっている。
市当局が不法住居と断定し、強制撤去を決めた市条例の一つで、ジャルジン・ガイポッタが対象となり、カペラ・ド・ソコロ区役所が強制執行にでたもの、住民は撤去に当たった市民警備隊が暴力で排除したとして、横暴ぶりに抗議している。
サンパウロ州人権擁護局も市当局が強制的に立ち退きを命じるのは住宅法違反だとして提訴する構えを見せている。これに対し市当局は、当該地区は貯水湖の環境保全地区に指定されており、不法住宅であると反論、双方の主張が平行して物議をかもしている。