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ボリビア人ニセ医師逮捕=100人往診、苦情殺到後=サンパウロ州

2007年9月1日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙八月二十五日】サンパウロ州コチア市(サンパウロ市から三五キロの近郊)の警察は二十三日午後、ニセ医師のボリビア人女性を現行犯で逮捕した。女は他人名義の地域医療審議会の医師登録を偽造して医者になりすましていたもので、四日間の保健所緊急病棟勤務で一〇〇人以上の患者を往診していた。
 しかし患者の中には病状と関係ない薬を処方されたり、医薬治療後に容体が悪化するなどの症状が出たことで、苦情が殺到した。警察が医師登録を確認したところニセ者と判明した。
 警察は女を公文書偽造ならびに薬事法違反で現行犯逮捕し、イタペビ市の女性刑務所に移送した。女はボリビアで医大を卒業したが、ブラジルでは就業できぬため、登録を偽造したと語っている。
 同審議会によると、ニセ医師や医師の不法就労が今年に入り五一件発覚しており、雇用主側の身許調査不足が原因だと指摘している。