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人質取り裁判所にろう城=解放後に警官らが射殺

2007年9月4日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙一日】ロンドニア州で発生した三二時間にわたる立てこもり事件は、犯人の射殺によって幕を閉じた。
 人口三万二千人のブリティス市在住の靴商人ジョアン・カルロス・パトリアンは三十日朝、ブリティスから百五十キロ離れた人口七万八千人のアリケメス市で裁判所職員六人(男性二人女性四人)を人質に立てこもりを始めたが、その日のうちに二人を解放。その後、裁判所内で四発発砲したが、負傷者はゼロ。一方、最近差し押さえられた犯人の車は裁判所内の駐車場に手製の爆発物を仕掛けて放置されていたが、消防隊が処理。爆発の危険はなくなった。
 翌三十一日、犯人はさらに二人を解放したが、その後、ブリティスに戻りたいと言い始めた。午後になって犯人は警察が用意したアストラ車に乗ってブリティス市に戻ったが、あるランショネッテで、何度か自殺をほのめかした後、最後の人質を解放。その後、警官隊に向かい発砲を始めた。人質は無事に逃げ、警官隊は犯人を射殺。警察側に被害はなかった。
 犯人は、借金に絡んだ裁判所の不当な扱い等に苦しんだとこぼしていたが、警察は、精神的に問題があったとしている。

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