2007年9月5日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】ブラジル向け国別輸入総額で、中国がアメリカに次ぐ二番目の供給国として初めて浮上した。貿易局が三日に発表した今年一月から八月までの統計によると、中国からの輸入総額は七五億七九〇〇万ドルとなり、昨年同期比五四・四%増となった。また、これはブラジル全体の輸入の一〇・一%に相当した。
アジア大陸からの輸入が一八六億四〇〇万ドルと大陸間別でトップになったが、中国の躍進ぶりが大きく貢献した。これにより中国は国別供給ランキングで初めてメルコスル諸国を追い抜き、二番目に浮上した。
トップは相変わらずアメリカで、全体の輸入の一六・二%に相当する一二一億三一〇〇万ドルだった。メルコスル諸国は七二億四五〇〇万ドルで、中国に三億三四〇〇万ドル及ばなかった。アルゼンチンは健闘して六五億二〇〇〇万ドルの実績を見せた。
貿易局によると、今年八カ月間の輸入の累計は七四九億二一〇〇万ドルの史上最高となり、昨年同時期の二七・八%増を記録した、この時期の輸出は昨年対比一五・九%増と少ないながらも一〇二四億三四〇〇万ドルとなり、これまた過去最高となった。輸入の増加で国際貿易収支の黒字は減少し、二七五億一三〇〇万ドルとなり、昨年より二二億三四〇〇万ドル減の七・五%減となった。
輸入品目の内訳は、資本財(生産機器類)が五三・八%と国内需要に備えてのものだが、消費財が三一・八%増の九八億ドル強となっていることが、国内加工業に対し不安材料となっている。特に自動車が五二・五%増の一六億五八〇〇万ドルが輸入されたのが懸念材料となっている。