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ファベーラで火事=2年連続、80家族家失う=サンパウロ市

ニッケイ新聞 2007年9月6日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ五日】高級住宅地ブルックリンで二年続きのファベーラの火事があり、八〇家族が焼け出された。
 ルイス・カルロス・ベリーニ大通りとロベルト・マリーニョ大通りの角に位置するファベーラ、ジャルディン・エディスで火事が起きたのは四日午前。ファベーラの中央から出た火はあっという間に燃え広がり、三十分後に消し止められたときには四〇〇平方メートルを焼失した。
 消火にあたった消防士は、燃えた地域の建物は二、三階建てのものが多く、倒壊の危険があったために消火に手間取ったという。住民たちはパニックに陥り三人が負傷、衣類や書類ひとつ持ち出せなかった人たちもいた。
 市ではマットレス、衛生用品等を支給したほか、家賃補助として半年間三〇〇レアルが支給される。焼け出された住民たちはもっと安全な場所を要求しているが、移転先は未定。出火原因は特定されていないが、住民組織の代表によると、放火の可能性はないという。