ニッケイ新聞 2007年9月7日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙六日】ポルト・アレグレ市在住の歯科医マリア・テレーザ・フェレイラさん(43)は四日午後、子供二人を学校に連れて行こうとして、交差点で十二歳と十六歳の二人組の少年に襲われた。
二人は母親をおもちゃのピストルで脅し、車を要求。車を降りた母親が、子供たちを降ろさせてと頼み、六歳の娘を降ろしたところで犯人がエンジンを始動。慌てた母親は扉に手をかけて引きとめようとするが、結局二〇メートルほど引きずられ、転倒した。
幸いその直後に、現場に程近いガソリンスタンドにいた軍警の警官が、騒ぎに気づき近づいたため、運転者が慌ててエンスト。その間に母親は車中に取り残されていた八歳の息子を助け出した。
その後、犯人は再度車をを発進させたが、警官の射撃に慌てて車を放棄。逃げ出したところを、近くのバス停にいた人々に取り押さえられた。当然リンチ!の場面だが、犯人たちはバイクで通りかかった別の警官に救われ、警察に連行された。子供は無事。母親も軽症ですんだ。