ニッケイ新聞 2007年9月7日付け
ブラジル人向け普及用の手づくりの将棋の駒が、このほど、ミナス州イパチンガ在住の新小田耕一(シンコダコウイチ)さんから送られてきた。新小田さん自身が製作している。去る八月十七日付「樹海」欄のコラム、日本でもブラジルでも、外国人向け将棋普及はさまざま障害があって進んでいない――に応えたもの。
「樹海」では、(外国人に対しては)駒の呼び名、文字、さらに動かし方といった基本的なことがらさえ、どう教えたらいいか、方法が確立されていない、と書いた。
新小田さんは、駒に文字を使用せず、絵を用いた。絵が意味することと駒の機能を関連付け、文字が読めなくても、視覚で機能を理解できるような工夫である。
駒に同封された手紙で「私が作った駒を使えば、文字、意味、呼び名を教える必要はなく、見た目にも分かりやすく、興味をそそると思う。ブラジルの初心者向けに、ポ語で簡単な詰め将棋を入れて、将棋入門書をつくり、身近な人から教えて広めて行けばよい」「(かれらが)基本を覚えて少し上達すれば、インターネットで日本の将棋を観戦できる。日本の駒にも慣れれば、自分で挑戦していくようになるだろう」と先を描いている。
新小田さんの連絡先は、 Koichi Shinkoda
Rua wenceslau Bras 308
AREAL IPATINGA MG
CEP 35160―281