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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2007年9月6日付け

 ブラジル農業拓植協同組合中央会が創立総会から、半世紀後の十月二十七日、記念式典を開く。
 農拓協が移住手続きを行った人数は、把握しているだけで二百四人。リストを見ると帰国者が多く、コロニア周辺で名前をよく聞く人は少ないように感じる。
 来伯四十年の役員でさえ、分かる名前は数名だという。地方で地道に農業をされている方もまた多いのだろう。
 コチアやJAMICの移住制度移管を受け、事務手続を行なっていたこともあり、移住者側も帰属意識は低いだろう。
 かつては連絡協議会があり、八八年に第九回総会があったが、出席者はわずか五人。報告には、休会の知らせとともに「活発な活動が推進されることを願う」とある。
 九四年のコチア解散後、日系農協中央会としては、農拓協が唯一。この節目を機会に将来に何とか繋げないか。(剛)