ニッケイ新聞 2007年9月13日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十二日】土曜日に子供や親を対象にスポーツ等、文化・社会的活動を織り込んだ教育プログラムを始めようとしているサンパウロ市。 週末毎に一三〇の学校や保育所で活動し、最終的には一三〇〇カ所で実行予定のプログラムだが、その参加者に提供予定のインスタントスープが、ネスレ社の要求により、当初栄養士が計算した四分の一以下の固形物(一〇〇キロのスープに七キロ入るはずだった鶏肉が〇・五キロに削減、等)しか含まれないものに変更される。
ネスレ社や市の担当者は、他の業者も競売入札に参加できるためだというが、月七五〇トンという見込み量を今週末から供給できる業者は限られている。
市会計院が十二日に予定された競売入札のための公表を中止したのもそのため。市会計院は、一社だけと契約するとする市側の態度についても説明が必要だとしている。