ニッケイ新聞 2007年9月14日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十三日】重さ一〇〇キロのタイヤが時速四〇キロ以上のスピードで飛び跳ねながら襲ってきたら…。
そんな事故が起きたのは、十二日午前五時半ごろ。サンパウロ市南部のワシントン・ルイス大通りを走っていたバスの左側後輪の一つがはずれ、暴走。バスそのものは時速四〇キロで走っていたが、タイヤが転がっていくのに気づいた運転手が即時停車。タイヤは三〇〇メートル先の停留所の人々を直撃してやっと止まった。この事故で、バイーア州出身の二十六歳の青年が頭を打って即死。六人がケガをして病院に運ばれて、三人は入院した(うち二人は手足を骨折)。
事故の原因はまだはっきりしていないが、バス会社によると、点検は毎日行っており、八月の市交通局の定期点検にもパスしていたという。死亡した青年は新しい職場への出勤初日だった。