ニッケイ新聞 2007年9月15日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】サンパウロ州検察局は、十五年前に制定された公庫不正取引法違反で公庫に被害を与えた二十五件の被告に対し、州や市に対する賠償支払いを命じた。
これらの損害は額面で一億三二〇〇万レアルとなっており、現在の通貨に修正されて支払われる。すべての訴訟が結審となり、上告がないことから、来年中には支払いがなされるとみている。
十五年の遅きにわたったが、ようやく実行に移したことになる。被告の中にはマルフ元市長とピッタ元市長がおり、それぞれ五〇万レアルと七〇万レアルの罰金となる。いずれも個人の宣伝を公金で支払ったため、公金乱用で有罪となった。マルフ元市長はこの支払いのために高級輸入車二台と商業ビル一軒を差し押さえられている。
このほか州や市の元局長、建設会社などが被告となっている。いずれも公費予算の乱費と公共工事にともなう不正で有罪となったもの。