ニッケイ新聞 2007年9月15日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十四日】恐怖心がなくなればヘビも友達―? ヘビを首に巻き、笑顔まで見せる子供たちを見ると、ブタンタン研究所(世界的なは虫類研究所)の人たちの気持ちが通じたと言えるのだろう。
研究所では、毎週木曜日の十四時半から十六時まで限定で、毒をもたない二種類のヘビを放し、訪問者が自由に触れるようにした。研究所では、嫌われ者のヘビと触れ合うことで、偏見や恐怖心が減り、殺す替わりに保護を考えるようになってくれることを期待している。
ただし、知識もなくむやみに近づくのは危険。大サンパウロ市圏では年間三〇〇人が毒ヘビにかまれ、ブラジル全体では三万弱(うち九割はジャララカと呼ばれるマムシによる)。地球温暖化等で絶滅が心配されるヘビもあるが、事故は反って増えているとのこと。研究所の外ではご注意を。