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ブラジルの食材試した=来伯した若い和食料理人講習会

ニッケイ新聞 2007年9月20日付け

 岐阜県人会(山田彦次会長)は、『料理教室』を八月二十五日に同県人会会館で開催した。肉じゃが、なす煮、サーモンのバター焼き、しじみ汁の料理法が講習され、遠くはミナス州南部やブラガンサ・パウリスタからも参加。約二十人が参集し、昼食会をかねた料理教室は賑わっていた。
 「ブラジルの肉は薄切りではないので、野菜とは別に下準備をします」。講師を務めた川崎信頼さん(27)は、日本の料理専門学校を卒業した和食料理人。今年の四月からサンパウロに滞在し、ブラジルの食材を使って様々な料理を試してきた。
 「醤油、味噌も日本とは違うし、ブラジルのやり方を見つけなきゃいけないのが面白い」と川崎さん。なすも日本のものより皮が厚いため、下処理をするという。
 講習会では川崎さんが目の前で実際に調理をしてみせ、真剣にのぞき込む人や、配られたレシピに細かくメモをとる参加者の姿が見られた。
 川崎さんは「生まれて始めて教えたけど、(参加者が)家でほとんど和食を食べているというので、ちゃんと日本の味を受け継いで作ってほしい」という。
 山田信子さんは「味のつけ方や揚げなすの油の抜き方は始めてだったけど、手間がかかる分、おいしい」と好評。参加者には肉じゃがが、最も人気だったようだ。川崎さんは去る二日、帰国した。