ニッケイ新聞 2007年9月20日付け
志村啓夫コチア旧友会顧問によれば、下元胸像は一九五七年九月に同氏が亡くなった時に、死に顔を石膏でとり胸像にしたもの。産組本部に設置され、その後、二つの複製が作られた。一つが、同氏が創設に深く関わった南米産業開発青年隊の訓練所に置かれ、あちこち転々としてからケンキチ・シモモト学校に設置された。もう一つは、文協の移民史料館に展示されているという。今回盗まれたのは、最も貴重なオリジナルだった。胸像には重さ以上に価値があるのだと、盗人に説明しても無駄だろうが…。
◎
現在営業停止になっているリベルダーデ区の「池崎商会」。十七日夕方に入ったフィスカルは警官を伴って入店、入り口シャッターを締め、監査を行なった。客らは「アサウトが入ったのか」と一時騒然としたという。「あんなやり方、逆に営業妨害」と同会関係者は怒りの声。
◎
先月四日から、JICA研修で訪日していたブラジル日本文化福祉協会の中島エドワルド事務局長が十六日帰国、平常業務に就いている。企業や福祉施設を視察、地域活性化の方法を学んだという。「文協、日系社会でも活かせることが沢山ある」とやる気を見せる中島事務局長。選挙後、停滞する文協に事務局から渇を飛ばすことを期待。