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母が娘に「貸し腹」=10月に双子の孫出産へ

ニッケイ新聞 2007年9月21日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十日】レシフェ市に住む五十一歳の婦人が、男子の双子を産む。これだけでも、ちょっとしたニュースだが、その子供たちが本人の孫といったら首を傾げたくなるところ。
 実は、十月十二日に出産予定のこの婦人、二十七歳の一人娘に子供が出来ず、試験管ベイビーの貸し腹をとの申し入れを快諾。連邦医師審議会では、貸し腹は卵子提供者の直系の親戚に限って認めているが、一人娘にはいとこに当る姪もいない。それならばと、二つ返事で話が進み、三つの受精卵が胎内に入れられて二つが着床。このほど無事に出産にこぎつけようとしている。
 担当の医師によれば、娘から卵子を提供された母親が双子を産むという事例はまだ報告されておらず、世界初の双子の孫誕生になる。娘はホルモン治療で授乳可能となっており、双子出産後は親子で授乳する予定だという。