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「憩いの園」創立50周年記念事業=福祉センター先週から着工=吉岡会長が寄付呼びかけ

ニッケイ新聞 2007年9月21日付け

 老人ホーム「憩の園」が来年創立五十周を迎えることから、運営団体の救済会(吉岡黎明会長)は、三年ほど前から記念事業として「地域福祉センター(Pavilhao Comunitario Chibata Miyakoshi)」を計画、先週から着工した。竣工予定は来年三月。
 創立者の一人、宮腰千葉太氏の名を冠した建物となる。舞台や地下の倉庫、トイレなどを入れた延べ床面積は千五百平米。
 同センターの総工費は九十万レアルだが、現在までに集まっているのは約十三万レアル。そのため、一口六百レアルの寄付を募っている。寄付をしてくれた企業や個人には同センター内の壁などに名前を刻む。建築材料や少額の寄付金の場合でも、寄付帳などで協力者の名前を残せるようにと考えている。
 年に二回行われている「老人のための在宅介護講習会~Formacao de Cuidador de Idosos~」の講習会などの各種イベントを行って、同センターを多目的スペースとして活用する。
 週末や夜などの空き時間に、地域住民や若者に活用してもらい、近隣コミュニティーとの親睦を深める場所にしたい、との意向だ。
 最近は園内でゲートボール場の利用者が減っていることから、そこを整地してセンターを建設することになった。
 使い始めは、北川彰久日伯音楽協会会長が主催する「カラオケ大会」を開催する。
 もう一つの記念事業、創立者の渡辺マルガリーダさんの歴史を振り返るような資料室を作る事業の方は、作業室の一部をすでに改装した。展示ケースの設置も終わっており、あとは展示内容を決めるだけになっている。