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東西南北

ニッケイ新聞 2007年9月22日付け

 下院は二十日、美容師やマニキュアの資格規制法案を審議、賛否両論で白熱した。仲裁にマガリャンエス下議(民主党=DEM)が、入った。
「美容師に資格が必要なのは、ごもっともです。見て御覧なさい。ウエリントン上議のあの醜い長髪、見る度ウンザリします。あんなみっともない髪の男を世間に送り出さないように、美容師を養成するべきであります」
同上議はセバスチアン・バッハのような美しい長髪をしているが、いつもおちょくられている。
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 十五年間に一五億レアルをかけたといわれてもピンとこないチエテ川の清浄化。工業汚水は七〇%の改善を見たというのに、二〇〇六年の水質は〇三年より九・二%悪化。家庭からの汚水等、有機ゴミ流入が原因で、一キロの有機物流入で一キロの水中酸素が失われるという。サンパウロ市周辺では、魚の住める水レベルの一六分の一の酸素量。水も空気も酸欠状態。
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 サンパウロ市の地下鉄トリアノン・マスピ駅で二十日午前、小切手交換直後の男性が背広にネクタイの二人組に襲われた。お金を渡した後、犯人を追いかけた被害者は群衆の「泥棒だ。捕まえろ!」の叫び声に振り向いた犯人からの射撃で、右太ももに被弾。構内売店の女性もかすり傷を負った。パウリスタ大通り周辺では背広にネクタイの二、三人組の強盗事件が頻発している。
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 「春は名のみの風の寒さや」とは裏腹に、サンパウロ市の二十日の日中気温は、冬にもかかわらず、今年最高を記録。ジャサナン・トレメンベ地区では三五・一度、イタケーラ地区等では三四・九度。セントロでも三二度を記録。暦では今日から春。月曜日は冷え込み、雨が降る可能性もあるとか。