ニッケイ新聞 2007年9月25日付け
中国ブロック敬老会が二十三日午前十一時から、広島文化センターで開かれ、七十七歳以上の高齢者、約七十人が元気な姿を見せた。約二百人が会場ホールを埋め、歌に踊りと県を越え交流、楽しいひと時を過ごした。
中国五県で構成される中国ブロックは、運動会、ピクニック、敬老会を合同で行なっており、敬老会は三回目。今年は島根県人会が当番のため、古田川英雄同県人会会長が司会を務めた。
会場には、ともに百歳の後藤粂蔵(山口)、森広登さん(岡山)が姿を見せ、「まだまだ元気です!」(後藤さん)と中国地方の男性パワーを見せつけた。
各県人会婦人部が協力して作った昼食に舌鼓を打った後は、鳥取「シャンシャン傘踊り」、島根「隠岐のしげさ節」など、各県自慢の郷土芸能を楽しんだ。
また、芸達者たちがカラオケや踊りなどを披露する一幕も。続いて、ブラジル広島神楽保存会が演目「八幡」を披露、激しい踊りで会場を沸かせた。
大道芸人で現在サンパウロに滞在中の老門一郎さん(39)が特別出演。河童や獅子舞などを軽快な音楽をバックに滑稽な仕草で所狭しと踊り、笑いと拍手が起きていた。
出席した高齢者らの益々の健康を祈り、最後に紅白餅が配られた。
古田川会長は、「全国で見ると、女性の高齢者が多いが、中国地方は男性が頑張っています」と他県会長らと壇上で話し、「また来年会いましょう!」と締めくくった。
女性最高齢出席者の梶山幸子さん(94、山口)は、「初めて参加し、楽しかった。来年も元気でいれば、また来たいですね」と笑顔を見せていた。