ニッケイ新聞 2007年9月25日付け
約一カ月の訪日を終え帰伯している〃はず〃の松尾治・百周年執行委員長を同協会事務局に訪れたコロニア関係者。「(帰国したという)ニュースは入っていません」とトンチンカンな返答が責任者から返ってきた。首を傾げながら、二十四日に帰ると聞いているが―と問うと、「予定ではそうなっています」とそっけない対応。「私には分かりません」で有名な御仁だが、対外的にこんな態度はいかがなものか。猛省を促したい。
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サンパウロ日本人学校のカンポ・リンポ祭で、小学部五・六年生によって行われた寸劇「移民伝説」。朝、学校に行こうとしたら雨が降り出し、ドーンと大きな雷が鳴ったと思ったら、移民初期のファゼンダにタイムスリップ(時間旅行)したという設定。そこで日本移民に助けられて、休む場所を提供してもらい、一緒に畑仕事をする場面も。働いて稼ぐことの難しさや、生きることの大変さを学ぶ。畑仕事を終え、再び雷が鳴って、現在に戻るというストーリー。ぜひ日本の学校の学芸会でもやってほしいものだ。
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コチア青年の瀬尾さんによれば、下元健吉は新来青年が到着するたびにモイーニョ・ベーショに赴いてコチア精神を説いたという。「ポルトゲースの単語を五百、早く憶えろと言われた」と懐かしそう。下元家の長男、マリオさん(80)も「オヤジをしたってこんなにたくさん集まってもらってミサをしてもらい、本当にありがたい」と感謝していた。