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福田首相とパイプ=安倍さん「お手伝いしたい」

ニッケイ新聞 2007年9月26日付け

 何かあれば、日本とのパイプとしてお手伝いしたい――。安倍丈夫さん(70、サンパウロ市在住、貿易会社社長)は、二十五日に就任した福田康夫内閣総理大臣と家族ぐるみの付き合いをしていたという。「個人的に親しいから何かあれば頼んでみようと思う」。百周年ではぜひ福田首相に来伯してもらいたい意向だ。
 安倍さんは、父親が福田赳夫氏と高崎中学校で同級だったことから、福田一家と仲が良く、幼少のころから付き合いがあった。三十三年前に安倍さんがブラジルに移住した後も、日本移民八十年祭などで福田赳夫氏が来伯した際には、連絡を受けて同席したという。
 「赳夫さんはジョーダンの好きな人だった。康夫さんは真面目な人ですよ」と安倍さん。今年六月、日本で福田康夫氏に会ったときには、来年の百周年祭やサント・アンドレにある赳夫氏の揮毫した「拓魂」碑の存在を紹介し「百周年にはぜひ行きたい」「親父の筆跡を見たい」との言葉をもらったという。
 安倍さんは近々訪日して福田総理就任の祝福をしたいといい「総理になる前の話だから(実際に)どうなるかわからないけど、来年のことで何か役に立てるのなら」と旧知の間柄をアピールした。